ページエクスペリエンスは、Webページを閲覧するユーザーの体験や安全性を示す指標のことです。Googleは、ページエクスペリエンスがSEO評価に影響を与えることを示唆しています。そのため、SEOではコンテンツの質だけでなく、ユーザーに安全で使いやすい体験を提供することが重要です。これは、Webページの内容に加えて、ユーザーにとって使いやすいかどうかの判断基準となります。
ページエクスペリエンスがSEOに与える効果
ページエクスペリエンスは検索順位に影響します。Googleは、ページエクスペリエンスがSEO評価に重要な役割を果たすことを示唆しており、ユーザーの利便性を測る指標として欠かせません。Googleは次のように述べています。
ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。
Googleによると、最も重要なのは「Webページに記載されている内容」です。しかし、コンテンツが同程度の品質であれば、ページエクスペリエンスの評価が高いページがより高く評価されます。したがって、SEOにおいてページエクスペリエンスも重要な指標と言えるでしょう。
ページエクスペリエンスで重要な6つのシグナル
Googleが発表しているページエクスペリエンスで重要な6つのシグナルは以下の通りです。
1.LCP(読み込み時間)
LCP(Largest Contentful Paint)は、Webページの読み込み速度を示す指標です。この指標では、Webページにアクセスしてから2.5秒以内に主要なコンテンツが表示されることが「良好」とされています。
2. FID(インタラクティブ性)
FID(First Input Delay)は、ユーザーの操作に対する応答速度を示す指標です。FIDでは、ユーザーがWebページに訪れて初めて行う操作に対する反応速度が重要です。Webページがユーザーに一方的に情報を提供するだけでなく、クリックやタップ、キー入力などの操作に対して迅速に応答することが求められます。ユーザーが操作を開始してから100ミリ秒以内に応答できることが「良好」と判断されます。
3. CLS(ページコンテンツの視覚的な安全性)
CLS(Cumulative Layout Shift)は、Webページの視覚的な安定性を示す指標です。これは、予期しないレイアウトのズレがどれくらい発生するかを評価します。たとえば、Webページを訪問した際にレイアウトが突然変わると、ユーザーが誤ってタップする可能性が高まり、CLSの評価は低くなります。CLSのスコアは0〜1で示され、0.1未満であれば「良好」とされます。
4. モバイルフレンドリー
Webページがモバイル端末に最適化されている場合、それはモバイルフレンドリーと判断されます。モバイルフレンドリーとは、Webページのデザインやレイアウトがモバイルに最適化されていることを意味します。このため、「レスポンシブデザインを採用する」または「PC版とモバイル版のWebページを別々に作成する」といった対応が必要となります。
5. HTTPSセキュリティ
Webサイトの安全性を考慮する際、HTTPS化は必須です。HTTPS化されたWebサイトは、安全な通信が確保されていることを意味します。これにより、ファイルの受け渡しが暗号化されるため、セキュリティが大幅に向上します。
6. 煩わしいインタースティシャルがない
煩わしいインタースティシャルがない状態とは、ユーザーが容易にWebページのコンテンツにアクセスできることを意味します。例えば、Webページにアクセスした際に、画面いっぱいに広告が表示されたり、広告の閉じ方が分かりにくかったりすると、ユーザーは求めている情報にたどり着くのが難しくなります。このような状況では、インタースティシャルがあると言えます。
一方、Cookieの使用や年齢確認のポップアップについては、法的義務があるため、煩わしいインタースティシャルには含まれません。
ページエクスペリエンスの指標は毎年見直しされる
ページエクスペリエンスで重要な6つのシグナルの指標は毎年見直しが行われる予定です。そのため、ページエクスペリエンスのシグナルは今後変更される可能性があることを念頭に置いておきましょう。
Googleによるページエクスペリエンスアップデートの内容
ページエクスペリエンスアップデートは、2021年6月に実施されました。このアップデートにより、以下の内容が実装されました。
- Core Web Vitalsの導入
ページエクスペリエンスのシグナルに「LCP(読み込み時間)」「FID(インタラクティブ性)」「CLS(ページコンテンツの視覚的な安全性)」の指標が追加され、ユーザーの利便性を測る基準が強化されました。 - トップストーリーの条件変更
アップデート前は、トップストーリーの表示条件としてWebページがAMP化されている必要がありましたが、アップデート後はAMP化されていなくても検索結果の上部に表示されるようになりました。 - AMPバッジの廃止
AMPページの目印として付与されていた雷マークのバッジが廃止されました。
ページエクスペリエンスアップデートは2021年6月に開始され、2021年8月末までに段階的に展開されました。Googleが公表したこれらの変更により、検索エンジン最適化(SEO)において重要な指標の見直しが行われました。
ページエクスペリエンスを計測する方法
ページエクスペリエンスを計測する方法は主に以下の2つがあります。
ページエクスペリエンスレポート
ページエクスペリエンスレポートは、GoogleのSearch Console内で利用できる機能で、Webページのユーザー体験を評価・改善するのに役立ちます。このレポートでは、Webサイト訪問ユーザーのページエクスペリエンスを総合的に評価したサマリを確認できます。
ページエクスペリエンスレポートでは、以下の項目について、良好か改善が必要かを評価することが可能です。
- ウェブに関する主な指標:ページの読み込み速度、応答性、安全性を評価します。
- モバイルユーザビリティ:モバイル端末を利用するユーザーの利便性を評価します。
- HTTPSの使用状況:公開されているWebページがHTTPS化されているかを評価します。
これらの指標を通じて、ユーザーが快適にWebページを利用できるよう、具体的な改善点を把握することができます。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、Webページの読み込み速度を測定するためのツールです。このツールを使用すると、PC版およびモバイル版の評価と改善点を確認することができます。もし、Search ConsoleのページエクスペリエンスレポートでWebページの読み込み速度に問題があるとされた場合、PageSpeed Insightsを利用することでさらに詳細な分析が可能です。
まとめ
ページエクスペリエンスはSEO評価に影響するため、重要な対策を怠ってはいけません。ページエクスペリエンスはWebサイト運用の基本であり、セキュリティや使いやすさの指標となります。「ページエクスペリエンス」という用語を知らなくても、多くのWebサイトが立ち上げ時にその指標を考慮しているでしょう。
特に「LCP(読み込み時間)」「FID(インタラクティブ性)」「CLS(ページコンテンツの視覚的な安定性)」は、Webサイトのデザイン変更や広告表示の際に評価が下がることもあります。ページエクスペリエンスレポートを活用し、自社のWebサイトの評価を確認し、必要な対策を講じましょう。



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