SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleをはじめとする検索エンジンからの流入数やCV数を増やすためにおこなう取り組みを指します。
SEO対策とは?
SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)は、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供し、Googleなどの検索エンジンで正しく評価されるようにWebページを最適化する手法です。広告枠は対象に含まず、オーガニック検索(自然検索)からの流入に特化しています。
SEOは有益なコンテンツを作成するだけでなく、検索エンジンが情報を正しく認識することが重要です。SEOは大きく三つに分類され、これらを総合的に対策することで「最適化」が実現します。結果として、安定したアクセスが見込め、問い合わせや資料ダウンロードなどのコンバージョン(CV)にも繋がります。
現在、日本における検索エンジン市場はGoogleが80%近くを占めています。そのため、日本でのSEO対策は、Google検索を中心に行うことが重要です。
3つの重要指標
SEO対策は、以下の3種類に大きくに分けられ、それぞれ役割が異なります。
- テクニカルSEO
- コンテンツSEO
- 外部施策SEO
また、「ページエクスペリエンスの最適化」も重要です。ページエクスペリエンスとは、ユーザーがモバイルまたはデスクトップデバイスでウェブページを操作する際の体験を評価するシグナルのセットです。
具体的には、Core Web Vitals、モバイルフレンドリー、HTTPS、煩わしいインタースティシャルのガイドラインなどの検索シグナルが該当します。これらの要素を最適化することで、検索ランキングを向上させることができます。
→ページエクスペリエンスとは?
テクニカルSEO
テクニカルSEOは、Webサイトの内部構造を正しく整える施策であり、サイト全体の内部構造をチェックし、修復・最適化することを目的としています。これにより、Googleのアルゴリズム変動による影響を受けにくく、明確な効果が得られます。いくら素晴らしいコンテンツを作成しても、サイト内部が整備されていなければ、コンテンツの力を発揮できません。
つまり、テクニカルSEOはコンテンツSEOと外部対策SEOのパフォーマンスを引き出すための基盤となる施策です。テクニカルSEOの具体的な施策には、クローラー対策とインデックス対策の二つがあります。
クローラー対策
以下の3つを改善・最適化する必要があります。
- 表示速度の改善
- 階層構造の最適化
- モバイルフレンドリーに対応
インデックス対策
以下の3つが重要です。
- 重複コンテンツを避ける
- リンクやアンカーテキストを適切に設置する
- タイトル・見出し・画像のルールを守る
単にWebサイトを構築し、テキストや画像を追加するだけでなく、クローラーが効率良くサイト内を巡回し、正しく情報を認識できるよう設計することが必要です。その結果、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
また、テクニカルSEOは「内部対策SEO」とも呼ばれています。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツをサイト内に構築し、継続的にアクセスを集めながら、コンバージョンに繋げる施策です。SEOの基本は、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することですが、その上でGoogleのアルゴリズムに適応する必要があります。なぜなら、Googleのアルゴリズムに適応したコンテンツでなければ、検索上位に表示されないからです。
良質なコンテンツを作成するだけではなく、ユーザーが検索したキーワードの意図を正確に読み取り、それに基づいてコンテンツを設計する必要があります。実際にコンテンツSEOで成果を出すためには、以下の流れでコンテンツを作成します。
- 自社および競合の商品・サービスの分析
- コンセプトの設計
- ビジネスの成果に繋がるキーワード選定(プランニング)
- SEOを意識したコンテンツの骨子・タイトルの作成
- SEOを意識したライティング
- コンテンツの順位チェック
- タイトルの見直し・リライト
自社が作りたいコンテンツを自由に作成するのではなく、様々な観点からコンテンツを検討し、検索上位に表示されるようにします。また、一度コンテンツを作成しただけで終わりではなく、その後もタイトルや内容を見直し、改善を図ることが重要です。
外部対策SEO
外部対策SEOとは、良質な外部リンク(被リンク)を獲得するために行う施策です。外部リンクの獲得には、次の2つの重要な指標を計測する必要があります。
外部リンクの質
自社サイトと関連性が高い、または著名なWebサイトからのリンクが求められます。
外部リンクの量
質が重要ですが、量もSEOに影響を与えるため、できるだけ多くの良質な外部リンクを獲得することが求められます。
基本的な考え方として、質の高いコンテンツを作成・発信し、他サイトからリンクしてもらうことで、SEOの外部対策は成立します。外部対策SEOは、テクニカルSEOやコンテンツSEOと異なり、自社でコントロールすることが難しい施策です。
そのため、サイト内部の整備と共に、以下の2つのポイントを意識したサイト設計が重要です。
良質なコンテンツを継続的に作る
ユーザーにとって価値があり、Googleにとっても理解されやすいコンテンツを提供します。
SNSで拡散しやすいサイト設計
コンテンツが拡散されることで、被リンクの獲得を目指します。
これらを実践することで、ユーザーにとって価値があり、Googleに認識されやすいコンテンツを作り続け、被リンクを獲得することが重要です。
Googleの検索順位が決まる仕組み
Googleが検索順位を決める仕組みは以下の通りです。
まず、Googleの「クローラー」と呼ばれるロボットがリンクや以前にクロールしたURLを元にサイト情報を収集します。このクロールによって、サイト情報が検索エンジンに登録(インデックス)されます。
インデックスが完了したら、200以上の要素を元に検索順位が決められます。このため、公開して間もないサイトのページはすぐに検索結果には表示されません。検索エンジンのクローラーにサイト内を巡回してもらう必要があるのです。
このように、SEOにおいては「ユーザーの検索クエリに対応する適切なコンテンツを提供する」ことに加え、「クローラー対策」も必要です。
8つの効果的なSEO対策
以下の8つの基本SEO対策を実施することで、SEOの成果を上げることができます。
ユーザーニーズを予測した検索キーワードの選定
サイトへのアクセスを増やすためには、ユーザーが検索しそうなキーワード(ニーズ)を予測し、それに基づいてコンテンツを用意することが必要です。しかし、このコンテンツがユーザーの目に留まらなければ意味がありません。したがって、キーワード選定が重要となります。
検索ボリュームが高いキーワードは競争が激しく、上位表示が難しいため、初めからビッグキーワードを狙うのは避けるべきです。まずは検索ボリュームが低いロングテールキーワードで上位表示を目指しましょう。
ただし、意味や語句が似ているキーワードで複数のページやコンテンツを作成する場合は注意が必要です。例えば、「SEO MEO」というキーワードと「SEO MEO 違い」というキーワードは別々だと思いがちですが、実際の検索結果を確認するとほぼ同じ結果が表示されるかもしれません。
キーワードを選定する際は、サイトのカテゴリ設計を行い、キーワードを洗い出した後、実際の検索結果を確認したり、ツールでコンテンツのカニバリゼーション(自社サイト内での競合)が発生していないかを確認しましょう。カニバリゼーションが発生すると、Googleの評価が分散し、上位表示が難しくなります。
これらを考慮して、ユーザーニーズを予測したキーワードを選定し、コンテンツを用意することで、WEBサイト全体が検索結果からの入り口となり、ユーザーの検索意図を満たすことができます。結果として、WEBサイトの目的であるビジネス上のゴールに貢献することができるでしょう。
内部リンクの設計
内部リンクとは、サイト内の記事同士を繋ぐリンクのことです。内部リンクの設計は、SEO対策の基本的な手法の一つです。内部リンクは、「記事間の関連性が高く、かつ重要度の高い記事へリンクする」ことが基本です。
また、サイトにアクセスしたユーザーが他の記事やページをどれくらい見て回ったかを「回遊率」といいます。内部リンクを適切に設計することで回遊率を改善し、サイト全体のSEO評価を向上させることができます。回遊動線を最適化することで、以下のメリットがあります。
- ユーザー体験の向上
- クローラビリティの向上
- リンク先のSEO評価の向上
内部リンク動線を設計する際は、メディア型のサイトと求人サイトや不動産情報サイトなどのデータベース型のサイトで若干異なりますが、内部リンク動線を最適化することでこれらのメリットを享受できます。ただし、関連性がないのに無闇に内部リンクを設置すると、マイナスの評価になる可能性があるため注意が必要です。
メディアサイトの場合、記事同士の関連性を確認し、文脈の流れの中で関連記事へのリンクを設置することでユーザーのためになる場合は、導線設計が重要になります。
<title>(タイトル)タグ・<hx>(見出し)タグのルール
コンテンツ作成における <title> タグや <hx> タグ(見出し)の使用には、注意点やルールがいくつかあります。
まず、対策したいキーワードは必ず <title> タグに含めましょう。検索結果に表示されるタイトルはユーザーのクリックを促す「サイトの顔」です。検索結果で特定のキーワードに関する情報を求めている場合、そのキーワードがタイトルに含まれていなければクリックされる可能性は低くなります。
同様に、各記事の見出し(特に <h2> タグ)にも自然な形でキーワードを入れることが大切です。各見出しが簡潔にユーザーに内容を伝えられるように設定しましょう。他の上位サイト(競合)が使用しているが、自社で使用していないキーワードがあれば、不自然にならない範囲で追加や新たな見出しを設けると良いでしょう。
その他のポイントも重要です。
- タイトルの文字数は32文字以内に抑える。
- 検索上位を狙うキーワードはタイトルの前半に配置する。
- 「【2022年最新版】」など、目を引く工夫をする。
<h2>,<h3>,<h4>を階層に応じて正しく設置する。
これらのテクニックを守りながら、タイトルや見出しを設定することで、SEO効果を高めることが重要です。
コンテンツの質と量
SEOというと表面的な技術が重視されがちですが、記事作成において最も重要なのは「コンテンツの充実」です。コンテンツが上位表示されるためには、「質」と「量」の両方の側面で優れた記事を作成する必要があります。
コンテンツの質を高めるためには、「Needs Met」と「E-E-A-T」という二つの概念を押さえておきましょう。「Needs Met」とは「ユーザーニーズに応えること」を意味し、E-E-A-Tは「エクスペリエンス(経験)・専門性・権威性・信頼性」を指します。つまり、ユーザーニーズに沿った内容であり、かつ専門的で信頼できる情報が「質の高いコンテンツ」の条件です。さらに、情報を丁寧かつ分かりやすく、深く掘り下げて伝えることも重要です。
一方、コンテンツの「量」の側面では、「ニーズの網羅性」、すなわちユーザーが求める情報をどれだけ網羅しているかが重要です。単に文字数を増やすのではなく、必要な情報を適切な量で伝えることが求められます。記事の文字数そのものはSEOの評価に直結しませんが、必要な情報を網羅する場合、結果的に文字数が多くなる傾向があります。したがって、文字数が多い記事は高評価を得ることが多いですが、無理に文字量を増やすのではなく、コンテンツの網羅性やユーザーにとっての価値を優先しましょう。
質と量の両面で「ユーザー目線で有益な情報」であることが、SEO攻略への近道になります。
被リンク対策(外部対策)
被リンク対策(外部対策)とは、外部サイトから自サイトへのリンクをどのように獲得するかを考え、実行することです。外部サイトからリンクを受けることで、ユーザーや検索エンジンに「信頼性の高いサイト」として認識されやすくなります。被リンクの獲得は、内部リンクと同様に、SEO対策の重要な施策の一つです。
ただし、他サイトからリンクを受けるだけでは十分ではありません。被リンクが有効なのは、質の高いサイトからのリンクのみです。質の低いサイトからのリンクではSEO効果が期待できません。したがって、良質なサイトからの被リンクを目指すことが重要です。
一度に大量の被リンクを受け取ったり、同じサイトからの被リンクが増えると、SEOに逆効果となる可能性があります。自然な被リンクの獲得を目指し、良質なコンテンツを作成することが重要です。
スマホでのユーザビリティ
最近のSEOでは、特にスマートフォンでのユーザビリティが重視されています。スマホの普及率が急増しているため、SEOの観点からもモバイルユーザビリティへの配慮が不可欠です。サイトはPCだけでなく、スマホでの表示も必ず確認するようにしましょう。
Googleが提供するモバイルフレンドリーテストを利用して、自サイトのモバイルユーザビリティを確認してください。また、Googleアナリティクスでは、どのデバイスからアクセスが多いのかをチェックできます。BtoBビジネス=PC閲覧が多いという印象があるかもしれませんが、実はスマートフォンからのアクセスも多いことがあります。BtoB、BtoC問わず、モバイルでの体験が最適かどうかを確認しましょう。
ページスピードの改善
ページスピードの改善は、SEOの基本です。ページの表示スピードが遅いと、ユーザーの滞在時間が短くなり、直帰率が上がり、UX(ユーザー体験)も悪くなります。結果的にSEOにも悪影響を及ぼします。まずはGoogleのPageSpeed Insightsを使用して、サイトのスピードを測定しましょう。また、テクニカルSEOツール「Lumar(旧:DeepCrawl)」でも、これらの指標を一括でチェックできます。
これからのSEOでは、ページスピードを含めたUX面が非常に重要な指標となります。ただし、UX改善を感覚的に行うと逆効果になることがあります。専門知識やスキルがない場合は、テクニカルSEO要件を自動解析できるツールを活用しましょう。
速度の改善が必要な場合、以下の対策などがあります。
- 次世代フォーマット(WebPなど)で画像を提供する
- 画像ファイルを圧縮する
- Lazy Load(画面上に見えている画像やコンテンツだけを読み込む機能)を導入する
また、Googleは2021年6月から、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)という指標をランキング決定要因に導入しています。ページスピードの改善と合わせて、今後はコアウェブバイタル対策も行う必要があります。
キーワードの見直し、コンテンツのリライト
なかなか検索上位に表示されない場合、目標とするキーワード自体が見直すのも必要になるかもしれません。例えば、需要のない(つまり検索されない)キーワードを選んでいないか、または難易度の高いキーワードばかりを狙っていないか、サイト内のキーワードのジャンルがバラバラではないか、見出しが最適化されているかなど、これまでの作成記事やコンテンツを見直してみてください。
キーワード選定に問題がないと考えられる場合、リライト(記事の修正)をおこないましょう。例えば、単純に【2024年版】などタイトルが更新されていないだけでも、順位が下がることがあります。情報の鮮度を保つことはSEO上重要であり、情報のアップデートを含め、こまめに記事を更新していくことがポイントです。
テクニカルSEOが最適化されているか、上位競合サイトの記事と比較して情報が不足していないかなど、コンテンツの質と量を高める努力を続けましょう。また、一度検索上位に表示されたとしても、定期的に行われるGoogleのアップデートによって順位が下がることもあります。その場合は、アップデート完了後に上位コンテンツとの差分を分析し、改善を図る必要があります。
いずれにせよ、SEO対策は一度行って終わりではなく、継続的な施策が必要です。これが、効果的なマーケティング手法となるでしょう。
AI時代におけるSEO対策
近年、Webメディアにおいても生成AIによるコンテンツ制作が一般化しつつあり、制作方法を問わず、高品質なコンテンツが重要であることを強調しました。
AI OverviewとApple Intelligence
Googleは2023年8月30日、検索結果に生成AIを導入する新機能「SGE(Search Generative Experience)」を発表し、「SGE」から「AI Overview」へと名称を変更。
SGE(AI Overview)とは?
AI時代に検索ユーザーの行動はどう変わる?
- 音声検索の普及
- 対話型AIの増加
- パーソナライズされた結果の提供
- ビジュアル検索の利用
- 即時情報への期待
- プラットフォーム依存の多様化
検索エンジンは不要になる?
上記の不可避的な変化が予測できる中、それでも検索エンジンは今後もなくならないだろうと考えられます。専門性が高い情報、実用的で詳細な情報、信頼性に担保された情報を必要とするユーザーにとって、検索エンジンはこれまでと変わらずに有用になると思われます。
AI時代にSEO施策者が留意すべきこと
コンテンツの質
1.ユーザーのクエリ
AIを搭載した検索エンジンは、自然言語処理によって文脈を理解する能力が向上しています。これにより、キーワード単位の最適化から、ユーザーのクエリの意図と関連性を重視した、高品質で文脈に沿ったコンテンツ作成が重要になります。
2.E-E-A-T
E-E-A-T(専門性、権威性、信頼性)は、すでにGoogleの評価基準において重要な指標です。今後、AIのアルゴリズムが進化する中で、これらの要素を評価する能力がさらに向上するでしょう。そのため、SEOにおいては、専門知識を持つ著者のプロフィールや信頼できる情報源へのリンク(バックリンク)を活用することが一層重要になります。E-E-A-Tについては、後述の「Googleが掲げる10の事実」でさらに詳しく解説します。
3.ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上
AIはページの読み込み速度やユーザーエンゲージメントをますます重視するようになります。そのため、モバイルフレンドリーなデザイン、ページ速度の最適化、ユーザーニーズに応じたインターフェースが、SEO対策において重要な要素となります。
4.パーソナライズされた検索
AIは個々の行動履歴や購買履歴に基づいて、サービスやコンテンツを提供することが可能です。そのため、個々のユーザーに最も関連性の高いコンテンツを提供するためのターゲティング戦略が求められます。
コンテンツの新たな方向性
1.対話型プラットフォーム
AIがさまざまな情報源を統合できるようになると、検索は単なるテキストベースのシステムから、より双方向で文脈に基づいた対話型プラットフォームに進化するでしょう。また、検索行動は他のサービスやプラットフォームと密接に結びつき、より複合的な視点でコンテンツを作成する必要があります。
2.音声とビジュアル
AIを活用した音声入力や画像入力による検索の普及により、情報取得の方法が多様化する可能性が高まります。ユーザー視点に立ち、音声検索やビジュアル検索を強化したコンテンツがますます重要になるでしょう。
求められるユーザーファーストのSEO対策
対策は多岐にわたりますが、どれもAI技術の発展により、これまで以上にユーザーファーストのコンテンツが求められるという点で共通しています。この変化に対応することが、AI時代のSEO対策において不可欠です。



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